Archive for the 'わくわく歯科歯科(しかじか)院長日記' Category

ベッキースキャンダルに思う

日曜日, 1月 31st, 2016

院長がべっぴんブログに乱入してまで書きます。

  
今やサイトのどこを開いても、ベッキー批判の嵐です。

まるで好感度タレントの鬼の首を取ったかのような、

魔女狩り的空気が充満しています。

逆に擁護しようものなら炎上必至の感さえある怖さを

感じますが、敢えて書かせて頂きます。

人は多面的な生き物です。

心に天使も居れば悪魔もいます。

ベッキーの今回の件については、

弁明の余地は確かにないかもしれません。

しかしそれだけで彼女という人格を、

全て切り捨てることが果たして許されるのでしょうか?

  
ベッキーはきっとこれまで、

周囲の人々に優しくもしてきたでしょう。

目の前の大きな荷物を抱えたおばあちゃんに、手を差し伸べ

同僚に差し入れをして、困り事に相談も乗ってきたでしょう。

両親を敬い、ボランティアにも参加して、

彼女の笑顔で救われた人も多かったはずです。

積んできた徳の数々さえも否定するような、

今回の人格否定報道は、

「だってあいつが悪いんやもん!」と

いじめを容認するような子供の

世界と何が違うのでしょうか。

もしベッキーが自死するほど追い込まれたら、

その口から出るいじめ問題について語る言葉に、

嘘はないと言えるのでしょうか。

誰しも人には見せられない、

心のlineの一つや二つあるはずと思います。

目の前の人を、一面だけで切り取る

傲慢さこそ危うく感じるこの件。

試されているのは私たちの方ではないかと

思わずにはおれません。

雨に打たれし小さき命

土曜日, 7月 19th, 2014

わく歯科の治療ゾーンからは、

丹波の自然を切り取ったような

癒しの借景がご覧になれます。

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先日患者さんがその景観に

じっと目を凝らしながら一言

「先生、あそこに蜂の巣があるわ・・・

何とかせな。」

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「ホンマや・・・」

私の頭の中では、厚手の防護服に包まれながら、

エピペン片手に蜂の巣退治している風景が。

 

ところがそのすぐ後から

バケツの水をぶちまけたような雷雨が

景色を曇らせます。

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先ほどまで憎っくき蜂が、

自然の猛威に耐え忍ぶ健気で可愛い命に

思えてくるのが不思議です。

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雨上がりに隣のカエルが

「旦那、ちょっと待ったり」

と呟いているようで。

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ということで蜂としばらく共生することになりました。

 

ただ別れは必ず来ます。

その時は命がけで闘います(笑)

 

 

 

最後に残るもの

金曜日, 7月 18th, 2014

先日、脳梗塞で入院されている

ある患者さんのお見舞いに行きました。

いつも溌剌とされ、誠実でお優しく

驕ることない清らかな心が透けて見えるような人

 

その人が車いすの上で

奥様の顔以外、誰も認識できない状態に。

 

ところがその患者さん

私たちが行く前から

車いすのままごそごそと

テーブルの上を片付けておられます。

 

私たちがご挨拶したら

満面の微笑みで

「ありがとう。ありがとう。」

きっと私たちが誰か、判ってはおられません。

 

慢性病棟の認知症患者さんばかりの4人部屋

隣のベットからは汚く人を罵る言葉や

大声で誰かを呼ぶ声が飛び交います。

 

 

そんな中で、記憶が失われながら

あんな笑顔で感謝の言葉が口に出来るのも、

自然と部屋を片付けて身の回りを美しく出来るのも、

ずっずっと長い間、

その人がそうやって生きてこられたから。

 

自分がいろんなものを失ったとき

どんな振る舞いをして

どんな言葉を口にするのか、

逆に怖くなりました。

 

同じ倒れても、少しでも周りの皆を

笑顔にさせられるのは、

今、どう生きているか。

それが問われているのでしょうね。