Archive for the 'わくわく歯科歯科(しかじか)院長日記' Category

熊谷崇先生ファイナル講演

水曜日, 1月 25th, 2012

「Do you know Dr.Kumagai ?」

 9月にアメリカで出会ったヘンリー.タケイ先生の第一声がそれでした。

http://www.wakushika.jp/staff-blog/archives/3278

熊谷崇先生、日本の予防の大家。

わく歯科にとって予防の扉を開けて下さったのもその人。

まさか世界的に有名なタケイ先生から

その名前が出るとは、思ってもいませんでした。

その上タケイ先生は、自らアメリカの熊谷を目指していると。

その熊谷先生が、このたび講演家として終止符を打つと言う。

ファイナル講演と銘打たれたその講演は、

AKB48のごとく(ちょっと桁違うけど・・・)、

1000人のキャパがあっという間に完売し、

私たちは、後日売りだされたパブリックビューの会場に

何とか滑り込むのがやっと。

歯科界のイチローとも言うべき人の演者としての

最期の雄姿をひと目見たい。

日本中から、いや世界中から、歯科医療者としての本分に

目覚めさせられた多くの人たちが、東京に集まりました。

2003年 自分たちの羅針盤を求めて

 わく歯科はさまよっていました。

それを救って下さったのが熊谷先生。

そのことを話せば長すぎるので、次の機会に譲りますが、

あの時に話を聴いていないスタッフを、

どうしても最終講演に連れていきたい一心で

朝4時半に集合して向かいました。

電車の中でも居眠り半分、おしゃべり半分

東京に着いてからも汐留までの乗継に大慌て。

会場探しでもマトリックスのような近未来的なビルの谷間を

ぜいぜい息を切らして走る走る。

ビルの窓に映る我が姿はすでに汗だく。

やっと5分遅れで着いた僕たちが案内された場所は

映画館でも決して座ることのない一番前の席

スクリーンを見上げる首が10分もすれば疲れてきます。

 

そんな中久しぶりの熊谷先生は幾分緊張されているようでした。

ただ70を前にしてエネルギッシュな姿は変わりません。

自分の人生の選択と題された話は、

常に険しい道を選んでこられた先生の自負を感じます。

 

厚労省の個別指導を8年連続で受けてこられたことについて

「普通はそこまで指導されると、自殺するそうですが、

私は厚労省の指導基準より世界のスタンダードを選択し続けた。」

生死の境をさまよう大病を経験され、生還されたさいには

「普通でしたら細々と現状維持するでしょうが、

私はさらにチャレンジすることを選択し、

与えられた命を燃焼し続けた。」

そう言われるオフィスは70歳を前にして

チェアーと従業員数は年々増加

http://www.hiyoshi-oral-health-center.org/

現在チェアー25台

 

歯科医師12名(非常勤2名を含む)

 歯科衛生士21名 歯科助手4名 

歯科技工士5名 受付5名

という大所帯

「本気で患者の健康を守るつもりなら、

衛生士とチェアーの数が増えて当たり前だ!

一人の衛生士が管理できる限界は800人。

それを超えるともう一人、もう一台用意しなければならない。

そうなっていないとすれば、それは怠慢以外の何物でもない!」

いや~久しぶりの熊谷節が炸裂!

こうして何年か前にも私の心に火をつけられたのです。

そしてこのファイナル講演でも

ゴジラのように吐かれる怪気炎で、魂を焼かれてしまいました。

2003年も講演を聴いた帰りの新幹線から、業者に電話して、

一月後にはチェアーが一台増えました。

さあ今回は何台増えてしまうのでしょうか(笑)

柏原高校で話を聴いて、衛生士になってくれた皆さんのためにも

日吉歯科には到底及ばずとも、

ふさわしい職場環境を提供する使命があります!

http://www.wakushika.jp/staff-blog/archives/3589

そして「患者さんの健康を守り育てる」ために、

もっともっと本気でメンテナンスに

取り組む体制を作らねばなりません。

2012年わく歯科はまた大きく変わりますよ~

楽しみにしておいて下さいね!

最後に熊谷先生のファイナル講演への思いが記された文章を載せます。

これがまたかっこいいんですわ!

歯科医師になって以来、

私は「患者さんにとってより良い歯科医療とは何か」ということを

自問しながら臨床に取り組んできた。

最初はより良い技術を、しだいに歯科医療のあり方そのものを求めて、

国内外の多くの先生方に学ぶ機会を得た。

得たものは診療室で必ずためし、

科学と自分の感性を信じて取捨選択しつつ、

今日あるような日吉歯科診療所のシステムを作り上げてきた。

              (中略)

私が今回の講演会を区切りに一般的な歯科講演活動から身を引こうと考えたのは、

私個人が今日まで続けてきた歯科医療改革への提言が

ある程度社会に浸透したのではないかと考えたからである。

もちろん、こうした考えが歯科医療界や社会を変えるまでには至らなかったが、

個人として診療所のデータを踏まえた結果を背景に歯科医療のあり方を示し、

診療所のシステムを公開し、スタッフ教育・患者教育についても

常にオープンに語ってきた。そのことについての評価は別にしても、

私個人の一定の役割は果たせたのではないかと感じている。   

              (中略)

これから私自身が今と同じように仕事に打ち込める日々は

限られているので、今後は歯科医師として過ごす時間の大半を、

私の大好きな臨床に思う存分取り組み、

生涯一臨床医として生きたいと念願している。

2011鶴歯会ケースプレ&忘年会

月曜日, 1月 16th, 2012

2011年鶴歯会最後のケースプレ

 毎年自分の番が廻ってくると、

一年間の集大成を発表するつもりで緊張します。

今回は自分の発表ではありませんでしたが、

鶴歯会会長としての締めくくり。

やはり何か朝から緊張していました。

去年この発表を最後に、鶴歯会を脱退された方が

数名おられたのも影響がないわけではありません。

それほどケースプレゼンテーションには、

一人一人の日頃の診療に対しての哲学や姿勢が映し出され、

皆真剣に取り組むからこそ、その評価に一喜一憂するのです。

今回も皆個性的で、素晴らしい発表が並びました。

吉永仁先生と代表の岡崎英起先生は、

特別に一時間という長い時間を感じさせない

新しく独創的な知見を交えてのプレゼンテーションでした。

最後に忘年会までに一時間空きがあったので、

私が全く歯の写真の出ないプレゼンを

急ごしらえでさせて頂きました。

6月に西宮市の同窓会で講演させて頂いた内容を

ベースに話したのですが、以外と皆さん受け入れて下さったようで、

忘年会の肴にちょうどよかったかもしれません。

2012年度は新しいメンバーの入会が何人かあります。

また新生鶴歯会として盛り上げていきますよ~

フロー研修

月曜日, 1月 16th, 2012

 12月2,3,4日と休みを頂戴し、

メンタルトレーニングのワークショップに

行かせて頂きました。

フロー理論の第一人者 辻秀一先生のライフスキル講座です。

http://www.doctor-tsuji.com/

辻秀一先生はもともと慶応病院の内科医でしたが、

病気の人を診る医者ではなく、

元気な人をより元気にする医師を目指し、

特にスポーツドクターとして活躍されています。

人がパフォーマンスの質を上げるためには、

心が重要です。

 

フローな状態とは、いかなる状況にあっても

「揺らがず囚われず」の心の状態を言います。

言いかえれば「無の境地」 

サッカーの長谷部が書いた『心を整える』が

ベストセラーになったことは記憶に新しい。

なでしこジャパンが世界一になったのも、

「諦めない心」があったから。

仕事や日常のパフォーマンスでも同じことが言えます。

雨が降れば憂鬱

 喧嘩すればムカムカ 

思い通り行かなければイライラ

逆に良いことがあれば嬉しいしワクワクします。

結局人は自分を取り巻く周辺の状況や環境、

結果に左右され、心が揺れ動き、囚われてしまうもの。

しかしそれでは結局は結果に繋がりません。

辻先生はライフスキルという技術を使うことで、

「自分の機嫌は自分でとる」ことを教えて下さいます。

結果をどう作るかを考えるのではなく(結果エントリー)

まずどう心を作るかというスキル(心エントリー)

まさに自分矢印の技術でしょう。

 初日は19:30~22:30

 二日目は9:00~22:15

 三日目は9:00~19:30

かなりハードな研修で、折角泊った渋谷のホテルでしたが、

食べたものはラーメンと牛丼だけという始末。

しかしあっと言う間の3日間でした。

36項目の及ぶライフスキルを一つ一つビデオを交え、

ワークショップと解説で深く理解体感出来ました。

これまで認知脳ばかり鍛えることに精を出してきた分、

結果を作り出すことばかりに囚われ、

その成否に喜怒哀楽してきました。

正直そんな自分にほとほと疲れていたのです。

フローであるためのライフスキルは、

人生を豊かに穏やかに過ごすための、

最高の杖ではないでしょうか。

しかしライフスキルは知識として

一度学んだからといって身に付きません。

フローでいることの価値を自分のエネルギーとして、

実践し、その体感を他人にシェアして磨き続けるしかないのです。

 自分がいつもご機嫌でいることで、

悪いことなど一つもないはず。

 過去に囚われず、

起こってもいない未来に揺れ動かず、

「今に生きる!」でまいりましょう!