Archive for 10月, 2009

丹波の晩餐

月曜日, 10月 26th, 2009

 

フォーラムの打ち上げが、石生の料亭「きたの」でありました。

20人以上の医療関係者や市民、議員、

そして日本の3大医療ブロガーと呼ばれる有名な先生方も参加して

フォーラムの雰囲気とは打って変わって、大いに盛り上がりました。

「新小児科医のつぶやき」先生http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/

「やぶ医師のつぶやき」先生http://blog.m3.com/yabuishitubuyaki/

そして「産科医療のこれから」先生こと野村真実先生http://obgy.typepad.jp/blog/

が日本でアクセス数ダントツの医療ブロガーです。

上記お2人は、さすがに顔はNGでした。

 

演者の先生方も始めて食べる、採れたての枝豆やボタン鍋を絶賛。

中原先生はのり子なだけに、

「ノリピーと呼んで~薬剤師だけど変な薬はやってませんよ~」と大笑いを誘い、

野村先生はもともとのハイテンションで皆にお酌をして弾けておられました。

お二人ともひと時でも、抱える荷を下ろされて笑顔でいて下さったのには安心しました。

(二次会の八丁にて)

いやきっとそれが素顔のはずです。

 帰りの電車ではお互い戦場に戻る、

いつもの厳しい表情になっていたのでしょうね。

早く優しく明るい本来の姿で、医療に従事出来るときが来る日を願ってやみません。
 

医療フォーラム『子持ち産婦人科勤務女医って大変すぎます!!』

月曜日, 10月 26th, 2009

 

 

10月17日
 医療再生ネットワークのフォーラムが開催されました。

薬剤師の中原のり子先生と産婦人科の野村真美先生の講演です。

中原のりこ先生は悲しいことに過労で自殺なさった中原利郎先生の奥様で、

医師の過労死について全国で講演され、ご自身も現在裁判で係争中の方です。http://www5f.biglobe.ne.jp/~nakahara/

時折声と詰まらせ、涙ながらにお話になられる姿に、私も胸がいっぱいになりました。

信じられないことにご主人の過労死が認められないばかりか、

医師の当直は例え一時も眠れない激務であろうと、

電話番という扱いしか受けないという現実に、現場を少なからず知る者として、

その理不尽さに呆れかえり、怒りがこみ上げてきました。

 

 

そして野村先生のお話はそれに輪をかけて衝撃的でした。http://obgy.typepad.jp/blog/

子持ちであり、女医であり、勤務医であり、産婦人科でありと、

何重苦にもなるその私生活は、私たちの想像を絶する過酷さでした。

出産後3カ月で職場復帰することになると、夜も眠れない勤務の中で、

ひと月では母乳は枯れ、それからというもの度重なる勤務地の異動と激務で、

重度のうつ病になられたとのことです。

 

その時の話は後の宴会で聴くことになるのですが、

講演では到底話せないような壮絶な事態さえ招きました。

ご主人や子供さんだけでなく、それを支えるご家族さえ巻き込んでいく悲劇に、

聴く者全てが戦慄を覚えたのではないでしょうか。

なぜそこまでして・・・・そう、このような医師の犠牲のもとに成り立つ日本の医療の現実に、

疑問を抱き、恐ろしく感じたはずです。

 

野村先生は各地で日本の産科の現状を訴えて来られました。

しかし自分のことをお話しになられるのは今回が初めてだったそうです。

聴衆もそこに立つひとりの医師を、初めて「人間 野村真美」として見ることになりました。

それは柏原病院に勤務される先生方も同じです。

上田先生も丸尾先生も50歳を過ぎ、それぞれが150日、200日と当直され、

この地の産科医療を支えて下さっています。

その背景にはご家族もあり、ご家庭の事情もあるはずです。

しかし私たちは日本にいる限り、

世界一安全な医療を安価で受けることを当たり前のようにしてきました。

それがいつしか権利意識の増大を生み、

目の前の医師に対する感謝の気持ちを忘れさせてしまったように思います。

 医師の犠牲と使命感のうえに、

かろうじて架かっている危うい吊り橋のような存在が、

日本の医療の現実であることを忘れてはいけません。

 

最近心臓を悪くされ、しばらく柏原病院で入院されていた丸尾先生が、

ビデオレターの中で笑いながら呟かれた言葉が心に響きます。

 

「こんな生活をずっと続けていると、

何が正常で何が異常なのかがわからなくなりました。」

 

奇跡の市民運動と評される丹波にあってさえ、

医師の感性を麻痺させてしか支えることの出来ない医療の実態は、

あまりに重いものを私たちに残すことになりました。

 

これで思いっきり笑えるわ~

土曜日, 10月 24th, 2009

 

日々多くの患者様にお出会いしていると、

それぞれに思い出があるわけですが、

中にはその劇的な変化にお互い感動させられる方がいらっしゃいます。

この患者様は最初にお越しになられたときには、

誰とお話になる時も、常にお口元を隠すように話されていました。

 

全体的な歯周病の悪化と、奥歯が倒れて噛み合わせがルーズになったことが原因で、

前歯がここまで崩壊してしまったようです。

カウンセリングの中で患者さまは、

「人前で思い切り笑えるようになりたいんです!」と涙ながらに訴えられていました。

 

それからおよそ2年

先日やっと前歯のインプラントに上部構造が入りました。

 

ピンクポーセレンで下部構造は必要になったことが少し残念ですが、患者様は大満足で

チェアーサイドで何度も何度も手鏡をご覧になってました。

「うわ~うわ~本当に綺麗やね~(泣)」と声を震わせておられる姿に、

スタッフ皆が感動させられました。

「これで息子さんの結婚式に間に合いましたね。」

「はい!これで思いっきり笑えますわ~!」

さすがにお顔はNGですが、お口元だけならと許可を頂いて掲載しています。

その笑顔を皆さんにお見せできないのが残念ですが、

まぶしいぐらいに輝いていますよ~

 http://www.wakushika.jp/clinic/example.html