鶴歯会年度末ケースプレゼンテーション
2011年度最後の鶴歯会ケースプレで、私が一時間プレゼンしました。
今回はISPD(Implant Supported Partial Denture)と
ライフワークの自家歯牙移植についてプレゼンしました。

インプラントも歯の代わりで使うこともあれば、
総入れ歯の維持として使うこともあります。
ただ部分床義歯の場合、インプラントと混在させることは、
一昔前では禁忌のように扱われていました。

歯の有無(遊離端義歯かどうか?)により、
噛むという支持機能は全く変わってきます。
数年後の骨の状態も非常に変化します。
だからといって何本もインプラントだけで修復することは、
患者さんの負担が大きく簡単ではありません。
そこでわく歯科では以前から、
部分床義歯の噛んだときの沈下を防止する目的で、
最小限度のインプラントで、それを支えてきました。
すでに10年近く、全く変わらず使って下さっている患者さんも
多くなり、それを発表することにしたのです。


特にすれ違い咬合と呼ばれる、難症例には最適です。
何もしないとこのように数年後悲惨な状態になってしまいます。
そこで骨のあるうちに咬合力を受け止めるための
インプラントを埋入しておくのです。
たった一本だけでも、劇的な咀嚼能率の改善と
顎骨の吸収抑制が期待できます。
「最小限の治療、最大限の予防」インプラントも、
使い方さえ間違わなければ、患者さんの今と未来を支えてくれる
最高のツールになると思いますよ。










