さらっとZARA
キングサイズショップ
私たちデブ、いや大柄な男にとって、最後に行き着く場所といえば聞こえがいいが、ここしか行けない場所それがキングサイズショップ。
迷わないでいい反面、おしゃれとは縁遠いラインナップの中、デザインよりサイズだけに目を凝らして履ける履けないを選択する悲しさは、到底Sサイズの皆さんにはわかってもらえないでしょう。
ただ自分の名誉のために付け加えますが、このショップでは私はミニマムサイズ君なのです。それだけに余計ここでも選択の幅が少ないというボーダーな私でした。
高校時代の友人で、今は東京でイベント会社次期社長?(ミウラルーム)の足立君は僕にとって昔からのファッションリーダーです。彼も高校時代からすると悲しいぐらいの胴回り。その彼が提唱するデブのおしゃれの基本は 「まずZARAからやで」
時々東京に学会などで行くたびに、時間を見つけてはZARAに行くのですが、そこでも後一息というパンツやシャツに残念賞を食らってきました。何としてもZARAを着てやる!!が動機になったわけではありませんが、去年の暮れから、10キロの減量に成功したのです!
その上あのZARAが神戸に出店したのですから、行かないわけにはまいりません。
今年の冬、念願の神戸ZARAに乗り込みました!
そこで一人の店員さんに声を掛けました。
人懐っこい優しい笑顔、厭味でない腰の低さ、穏やかな口調。それが櫻井崇之メンズセクションマネージャーでした。
冬の僕はまだまだZARAでは残念賞が多かったにも拘らず、懸命に店の倉庫の隅までXLを探してくれ、帰りには他のお客さんの傘を見て、外の雨を心配してビニールの覆いまで懸けてくれたのでした。僕は感動して名刺を渡したのですが、丁度彼の名刺が切れていたらしく、店中を探してくれたあげく謝って名乗ってくれました。
それから7か月、昨日久しぶりに行ったZARAで、彼は顔を見合わせるなり 「和久さんですよね、
あの時は失礼しました!」 といって名刺を差し出してくれたのです。
たった一度の出会いを大切に覚えていてくれた彼に僕も感動して 「覚えてくれてたんや!嬉しいわ~!」 と思わず叫んでしまいました。
痩せたとはいえ、ZARAでは難しい僕のサイズをたくさん用意して、片っ端から試着させてくれ、嫌な顔一つせずに長い時間付き合ってくれました。
当然安いし、おしゃれなZARAは大好きですが、それ以上にお客さんの顔を覚えていてくれる、櫻井君のような接客は店のファンを作る上での基本です。
本当に良い勉強をさせて頂きました!
ありがとう櫻井君、ありがとうZARA!