丹波市 「わく歯科」の院長BLOG

丹波市 歯科 わく歯科

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院長BLOG

どや顔サミット

この前家に帰ると、家族が浜田の「どや顔」を観ていました。 私は初めて観たのですが、その時のゲストが、 前田清の息子や松方弘樹の娘が出ていて、 到底信じられないセレブリティ―な話を披露していました。 風呂が7つもあったり、 家に花火師を呼んで豪華な花火をしたり、 1000円のお年玉を冗談と勘違いしたりと、 悲しい話のオンパレードでした。 松下幸之助が自分の成功は 「学歴がないこと、体力がないこと、貧困だったこと」をあげています。 学歴がないことで、素直に人の話を聴くことが出来た。 体力がないことで、人に任せることが出来た。 貧困だったことで、少ない給料にも感謝することが出来たと。 どんなことに幸せを見いだせるかは、その人の心が決めます。 半分しか入っていない水を、十分と考えるか、 不十分と考えるかはその人次第。 風呂が在り過ぎると、家族で一番風呂に入る 順番を考えることもありません。 花火がそんなに簡単に打ちあがるなら、 寄付金を募ってまで存続する花火の有難みもありません。 1000円のお年玉を笑ってしまうなら、 何年か越しで貯めて買うおもちゃも大事にしません。 自分の心のコップがいっぱいになるからこそ、 他の誰かにこぼれた滴を分け与えようと思うもの。 最初からそのコップに穴が開いているのでは、 そんな気持ちにはなりません。 松下幸之助も、最初は松下200年計画で 「この世から、物質的な貧困をなくす」ことを目標にしていました。 ところが85歳にして松下政経塾を立ち上げました。 それは物質的な充足の果ては、 精神的な貧困が訪れることを予言していたのでしょう。 松下幸之助もこの「どや顔」を観ていたら、 きっと悲しい気持ちになっていたはずです。 一バラエティー番組に噛みついている、 自分の大人げなさもどうかと思いますが、 道端に咲いているタンポポを踏みつけて前に進むより、 それを立ち止まって美しいと感じられる感性を養いたいものです。