丹波市 「わく歯科」の院長BLOG

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院長BLOG

酒井法子逮捕  ノリピー、おっちゃんらは悲ピー

懇親会の終りに、酒井法子が警視庁に出頭したというニュースが飛び込んできて、中締めにもかかわらず一同再び大騒ぎ。

 

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犯した罪は弁解の余地などありません。

一社会人として、子どもを持つ母として、多くのファンを持つ芸能人として、許されることではないことは明白です。

しかし敢えて批判覚悟で言うと、彼女にもきっとそこに至るまでの心の過程は、彼女の中では正当性を持って存在したはずです。ところがこれからもその心の闇は誰にも分析されることなく、罪だけが現象として語られることになるのでしょう。

責任ある大人なのだから当たり前なのではありますが、それではただ世間的には覚せい剤は悪いというだけの話で終わりそうな気がします。

覚せい剤に走る者も、ナイフで人を殺める者も、その背景を分析して提示しなければ、次なる犯罪に対して、本当の意味での抑止力にはならないのではないでしょうか。

なぜこんなことを書くかと申しますと、中尾英司さんの 『あなたの子供を加害者にしないために』 という本を読んだからです。

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その本は神戸の連続児童殺傷事件の加害少年、つまり酒鬼薔薇聖人と名乗る少年Aが生まれた背景を冷静に分析された本当の名著です。

秋葉原の事件を機に、廃刊だったものが、多数の声の後押しで復刊されました。復刊前はアマゾンでも中古が20000円以上するほど読者に望まれた本です。

この本の中には誰もが異常で特別な存在として捉えていた少年Aが、育てられ方一つでどこの家庭にでも生まれる可能性がある、親の育て方の必然の産物であることが語られています。

少年Aの両親が事件後に自戒の念をこめて書いた『「少年A」この子を生んで』を読まれた著者が、この本の中に書かれた両親の事件後の対応に見られる姿こそが、この結果を生み出す背景になっていると分析されたくだりは、ハンマーで頭を殴られたような衝撃を受けました。

すべての結果は必然的に産み出されています。

両親のこうなってほしいと望んだ結果が、あの事件を生み出していたことを知り、子どもの有無でなく皆の背筋が凍ることを約束します。

 ノリピーや押尾学をバカ者扱いするだけでは、自分の子供の闇や突然訪れる悲劇には誰も対処できないでしょう。「自分の子供に限って」などありえない幻想であることを知らされることで、未然に防げるものもあります。

 

 

親自身も自分の心の闇と向き合い、子どもの真っ白なキャンバスを黒く塗りつぶしてしまわないように、今から準備しても遅くはないはずです。

ノリピーの子供が不幸にして抱えることになった闇が、次の悲劇を生み出さないことを祈るばかりです。

 

中尾英司さんは、本とともにブログも秀逸です。是非ご一読をお勧め致します。

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