丹波市 「わく歯科」の院長BLOG

丹波市 歯科 わく歯科

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院長BLOG

今更ながら大人の『ワンピース』

  小学生の頃、少年ジャンプや少年チャンピオンが愛読書でした。    ドクタースランプあられちゃん、ドカベンに マカロニほうれん荘、ブラックジャック、北斗の拳。 週に一回の発刊がどれほど楽しみだったことでしょう。 まさに至福のひと時でした。 それが何時のころからか、モーニングやスピリッツに変わり、 今では週刊文春や新潮。 少年漫画とはすっかり縁遠くなっておりました。  ところが最近本屋に行くと、何故か自己啓発系の本の中に 「ワンピース」の文字が目立ちます。 うちの少年漫画に詳しいえりちゃんに問い合わすと、 「絶対先生はワンピース読むべきですよ!ハマるから!」    この歳になると、残された時間ばかりが気に掛かるようになり、 どうしても漫画さえ敢えてハマるものは避けてしまいます。 しかし自己啓発本を読む上でも、 その出典を知らないわけにはまいりません。 散々迷ったあげく、結局アマゾンでワンピースを 大人買いしてしまいました。 65巻が段ボールに詰め込まれて家に送られてきたときには、 家内に怒られる前に、自分自身めげそうになりました。 こんなんいつ読むの?そうこうしてしばらく放置していました。 たまの休日、ゆっくり朝風呂を楽しむつもりで、 新聞の代わりにワンピース片手に風呂に入ったところ、 何と2時間半も粘ってしまい、途中裸のまま段ボールに行ったり来たり。 結局ふやけながら20巻近く読破! すっかりハマってしまいました。 診察に来た子どもに「ワンピースのキャラクターで何が好き?」 「フランキー!」 「誰それ?」 まだ見ぬキャラクターを言われて、「知らんわ」と返すと、 「先生だっさ~」やって(汗)悔しい~~  それからというもの、ロビン!フランキ―!ブルック!と仕事の後、 ビール片手に大の大人が毎夜漫画漬け。 家族に呆れられながらも、久しぶりにハマる快感に酔い 、読みながら幾度となくうなずき、涙し、 子どもたちと名場面を語りあえる喜びに浸るのでした。   お陰で、家族旅行で行ったハウステンボスでは、 サニ―号に乗って、子ども以上にはしゃぎまくり。 全てのキャラクターと写真に納まり、 自分の携帯に麦わらシールまで貼る始末。 インカムはスタッフにすっかり遊ばれてしまいました。 大の大人が何しとるねん!?と我ながら思いますが、   その大人たちをも巻き込むワンピースの 一大現象は何なのでしょうか?  これまでも仲間を描いた作品は、少年漫画には多かったはずです。 ところが『ルフィの仲間力』を読んで納得。 ドラゴンボールは家族という枠組みの中での集合体で、 ワンピースではそれが同じ夢や目標の中で 仲間という集合体が形成されているという違い。 確かに複雑に多様化した現在の価値観において、 それは大きな共感要素でしょう。 震災後の日本においては尚更とも言えます。 他にもこの漫画における学びの要素は数多くあります。 「仲間のSOSへの対応」 「次の世代を守り、託す姿勢」 「自分の弱さをさらけ出す強さ」 「組織としてのフラット構造」 「それぞれの存在理由」 「仲間のための利他の心」 どれもワンピースの魅力には違いないのですが、 正直大人が後から意味づけしたようにも感じます。 この漫画の凄さは、何と言ってもこの圧倒的な登場人物の多さを 描き分ける筆力と、 その巧みなキャラクタライゼーションじゃないでしょうか!? ヒールが、その他大勢の仮面ライダーの ショッカ―でないところに舌を巻きます。 漫画史上これほど多くのキャラクターが登場して、 それぞれが十分な個性を発揮している作品はなかったでしょう。 それゆえにその中から、仲間として選ばれるだけの理由を 読者が明確に感じ、より一層輝きを得ることになりました。   「他者を大事にできるやつかどうか」   わく歯科でも採用基準は明確です。 「手先の器用さではなく、仲間の成長を喜び応援しあえるチームメンバー」 私など、なかなかルフィーのようにはなれませんが、 同じ夢を追う仲間を船に乗せる船長として、 これからも座右の漫画になるでしょうね。 わく歯科でも課題図書の一つです。 これで子どもに「ダッサ~」と言われずに済みますしね(笑) ただ全部読むにはあまりに多すぎるので、 大人の後付け自己啓発本になるでしょうが・・・