丹波市 「わく歯科」の院長BLOG

皆さんすでにご存じの通り、 わく歯科では今年６人もの新人を 迎えることになりました。 すでに不足していた上に、 今の主力スタッフが二人も辞めるとあって、 急務の課題となっていたのです。 わく歯科では採用面接のさいに、 理念とクレドを渡し、それを読んで感想を聴きます。 それを読んで重いとか鬱陶しいとか感じれば、 まず仲間として同じ水で働くことは無理でしょう。 最低限それに心動かされ、感動することがなければ、 日々の仕事に対しても煩わしさが先に立ちます。 今回の６人はそれを読んで、自分も変わりたいと強く感じてくれた人ばかり。   衛生士は柏原高校で、私の講演を聴いて 歯科衛生士になってくれた２人も含まれます。 預かるこちらも真剣です。 最初わく歯科での新人教育は職能訓練ではありません。 まず至誠を徹底的に伝えます。 当たり前（Ａ）のことを馬鹿（Ｂ）になってちゃんと（Ｃ）やる。 社会人としてのＡＢＣ。 わく歯科の理念や道徳教育がすべての根幹です。 つまり心の受け皿を磨くことが最も大切と考えています。 主任の谷口もくどいくらいに、そのことを教え込みます。 挨拶、返事、掃除。 人として最も大切な基本が至誠と言われる中にあります。 素直な心で話を受け入れるために、 まず私たちは「ここがあなたたちの居場所ですよ」という メッセージを送ることも大事です。 私は毎年忘年会で上映する「愛ムービー」を新人の皆に観てもらいました。 今は何でもできる先輩たちが、 どんな経緯でここで働き 、どんなに苦労して自分を磨きあげてきたのか。 それを観れば自分たちと違いはないことを実感します。 これを観て泣けないと難しいと思っていましたが、 皆化粧を構わず泣いてくれました。 そして「私たちも早くこんな輝いた仲間になりたい！」と 泣きながら言ってくれる新人も居て、 心のコップが上を向いたことを確信しました。 　 私は毎朝神棚のサカキに水をやって祈ります。 そのサカキも始めの水やりを怠ると、 後でいくら水を入れ換えてもすぐに枯れてしまいます。 最初が肝心なのは、植物も人も同じ。 私たち雇用者側が、愛と厳しさを最初に注ぎ込まなければ、 咲く花も咲きません。 　 「より良い技術は、より良い人格のうえに成り立つ」 新人教育は人磨きであることを忘れず、 私たちも全力で関わっていきます。 どうか新人さんたちの成長を見守ってやって下さい。