
千葉県の房総半島の突端に、
日本一の規模を誇る、亀田総合病院があります。
今回毎年受けている人間ドックですが、
どうせやるなら少しでも勉強になることろでと
遠い亀田まで6時間以上かけて2泊3日で行きました。
皆さんテレビ等でご存じとは思いますが、
この病院何から何までスケールが違います。
36000人の海辺の小さな田舎町にありながら、
(国の施策では30万都市に一病院)
ドクター400人、総スタッフ数4000人以上の
日本有数の大規模な民間病院で、

世界基準で認められた人間ドック、
決してNoと言わない常識はずれのきめ細やかな
入院サービスなどが売りです。
そのため非常に不便な土地柄にもかかわらず、
東京駅から2時間以上費やす直通バスが
なんと1日16往復もするほどの人気を呈しています。
それはまさに『
深山の山桜』そのもの
『遠い山奥でも
とにかくきれいな
いい花を咲かせると、
いつか誰かが訪ねて来てくださる。
そうするときっとそこには
道ができ、
人が住み、
町が出来る。
すると桜の価値が余計に上がる』
これが『深山の山桜』
![34562828_org.v1269148325[1]](https://www.wakushika.jp/staff-blog/wp-content/34562828_org.v12691483251-300x201.jpg)
まさに地方で仕事をする私たちにとっては、
忘れてはならない言葉でしょう。
それがまさに目の前にある亀田総合病院なのです。
今ではここの医療を受益したい人々が東京から行路を作り、
今や海外からもメディカルツーリズムで病院に
押し寄せているのです。


このたび2泊3日でその病院の
世界レベルの人間ドックを受診しただけでなく、

カスタマーリレーション部による病院見学、
また特別に亀田理事長との面談を果たし、
医療者としての崇高な志の高さ、
常識を常に打ち破るチャレンジ精神、
具体的な取り組みを学ぶ機会を頂いた。

亀田の理念は
『
我々は、全ての人の幸福に貢献するために愛のこころを持って
常に最高水準の医療を提供することを使命とする』
常に医療人としてその理念を裏切ることなく、
すべては患者利益のためにを合言葉に
実践を積み重ねた結果が奇跡とも
言われる病院になったのでしょう。
病院に入院しても、
酒が飲める患者が飲めないのはおかしいという発想で、
普通の居酒屋よりも酒の品揃え豊富なレストランがあり、




入院すると生活が不便になるのもおかしいと、
コンシェルジュの存在とともに
すべてのベットサイドにワンタッチパネルで
買い物が出来るシステムを構築。


病院内のオブジェも1週間ごとに
一人の専属デザイナーが作り替えて
つねに飽きの来ない新鮮さを演出、




図書館やネット環境の充実、

天国に一番近い霊安室など
、

普通では信じられない発想の宝庫でした。
そして地理的に海辺にある不利な条件をも、
ヘリポートにして広域の患者搬送を可能にするなど、
そのプラス思考は言葉に出来ないほどの感動でした。

テレビなどではその斬新な『やり方』ばかりが取り上げられますが、
理事長やカスタマーリレーション部の話を聴くにつけて、
やはり設立当時の志を貫く
『あり方』 こそが全てであると
確信しました。
ただその患者本位の病院を作る上で、一律の保険点数では
どこかにひずみが出ることも事実でしょう。
それが看護師の3年後の離職率が3割を超えることに
象徴されているかもしれません。
この亀田をもってしても、いまだ看護師不足で開設できない病棟の存在に、
日本の医療の陰を見せつけられる思いでした。