顎関節症
顎関節症
顎がカクカクいう。口が痛くて開けられない…
これってテレビでも言ってた顎関節症!?
たしか生理が止まったり、腰痛の原因だったり、全身的にもいろいろ症状が出るんでは?
顎関節症と聞いて知ってる人程、まるで難病のように思いがちです。
ところが意外とそうでもないんです。
「彼を知り、己を知れば百戦危うからず」とは孫子の言葉ですが、顎関節症を知って何でこうなるの?を理解するだけで治ることも多くあるのです。
まずは顎関節症(がくかんせつしょう)の種類を知りましょう!!
顎関節症の種類
- 顎の筋肉痛
- 顎の関節の捻挫
- 関節の間にあるクッション(関節円板)の異常
- 顎の骨の変形
- その他
「その他」は、どれにも当てはまらず、かみ合わせの異常感、脱力感、自律神経の失調などの症状が出るもので、テレビではこの型が取り上げられることが多くあります。
顎関節症って?
顎関節はひざやひじなどに比べ、非常に複雑な動きをします。
上の顎と下の顎の骨が一定のすき間を保って、回りながら前に出て、左右にも動くという運動をしています。
その骨と骨の間に関節円板というクッションがあり、さらにその間には潤滑液が入っているために滑らかに複雑な運動をするのです。
あごの骨には靭帯や筋肉が多く付いており、顎の周辺組織にもトラブルが起るのが顎関節症です。
顎関節ってどこにあるの?
顎関節は耳の穴前にあって、下顎頭という骨のでっぱりと、下顎窩という骨のへこみ、そして関節円板からできています。
関節円板の役割は?
関節円板は帽子に様に下顎頭にかぶさっていて、顎が動くときに骨と骨が擦れない様にクッションの役割をしています。
口を閉じている時、関節円板は下顎頭と下顎窩の間にあります。口を開けると、下顎頭と一緒に関節円板も移動します。
顎関節症の症状は?
- あごが痛む
- 口が大きく開けられない
- 顎を動かすと音がする
- 噛み合わせに違和感がある
- 口を完全に閉じることができない
病気を引き起こすきっかけ
- うつ伏せ寝
- 長時間の食いしばり、歯ぎしり
- 長時間の開口後の口の急な開け閉め
- 硬いものを噛んだときの噛み違い
- 大口を開けて高いキーの歌を歌う
などが顎に負担をかけて、発症することが多いのです。
生活習慣や心のストレスに影響される顎関節症
うつ伏せ寝はタオルなどを使い、枕を適度なものにすることで、仰向けに寝れる習慣付けが出来ます。
また食いしばりを日常的にしてる人は、舌の先を噛んだり、鼻歌を歌ってみるのもいいでしょう。
大体は生活習慣を改善すればいいのですが、中には悪化してしまう人がいます。
噛みあわせが他の素因と重なる人や、性格的にデリケートで気にしやすい方などは要注意です。
アメリカでは精神科医や理学療法士、歯科医師がチームを組んで治すほど、 こころのストレスに影響されるのも特徴です。
要は生活習慣を見直し、明るく朗らかに人生をエンジョイすれば顎関節症は怖い病気ではありません!
顎関節症だと診断されても、すぐに歯を削ったり、被せたりしないで、 後戻りのきく治療が優先しましょう。
独りで悩まず、お気軽にご相談下さい。
敵を知れば、少しは楽になりますよ!