丹波市 「わく歯科」の院長BLOG

丹波市 歯科 わく歯科

完全予約制 ネット予約0795-82-1128
  • 診療時間
    9:00~13:00/14:00~18:00(土曜17:00)
  • 休診日
    木、日曜、祝日(木曜日変更の場合があります)

院長BLOG

十三人の刺客

  いや~久しぶりにカタルシスを存分に味わえる映画でした。 風邪引いて、ベットの中で観た 『必死剣鳥刺し』とはあまりに違うテイスト あの時これ観ていたら早く治ったかもと思わせるほど 元気になりましたわ 何と言っても 稲垣五郎演じるカリギュラのごとき、 残虐極まりない暴君ぶりが秀逸 役者は悪役ほど楽しいと言います。 その点これ以上楽しい役はそうそうないでしょう。 五郎ちゃんが何とも無邪気に、 愉快に演じているのを観て、 思わず微笑んでしまったのは私だけでしょうか。 やっぱ敵役はここまでいかなくちゃ ラスト50分にも及ぶ村のセットを丸ごと潰すほどの活劇は、 近年稀に見る面白さ その細部に及ぶ仕掛けが、 男の子の心を存分にくすぐります。 いや~このセットの中でチャンバラしたい~ さすが松方弘樹の殺陣は他とちと違う かっこい~ 威張らず、恐れず、意気込まず なで肩でやぐらの上に佇む役所広司の その立ち姿がまたかっこいい~ でもある意味 伊勢谷友介の大物ぶり(笑)が一番かっこい~(?) 私などボクシングやK-1を観ているときと同じように、 子どもの話しかける声も聞えない興奮ぶり 余計な人工の照明が全くない分、 朝方の活劇で初めて役者が誰だかわかるじれったさも、 楽しい仕掛けに感じました。  ただこのような映画の難点は、 四時間近い『七人の侍』 でさえ、 一人一人の人物像に迫る時間が短く感じた点です。 今回は13人。それも上映時間2時間20分。 なおさらそこに割ける時間はありません。 島田新兵衛が立ち上がるまでに一話。 それぞれのキャラ立ちに3話、 戦闘シーンに2話を要してもいいでしょう。 誰かテレビで連続活劇にしてくれるプロデューサーはいませんかね~ ベネチアの審査員にタランティーノがいてくれたら、 金獅子賞も夢ではなかったかも 残念 それにしても太平の世を退屈を感じると、 あのような暴君を生みだすのかもしれません。 ただ彼も生きる実感がほしかったのでしょう。 死の間際に吐いた「礼を言うぞ。今日が一番楽しかった」という一言が それを象徴しています。 震災を経験して、 私たちはこれまで以上に生きる喜びを実感し、 感謝の心を養うことが出来ました。 例え平和で、平穏な生活を取り戻したとしても、 今の気持ちを忘れないようにしたいものです。 当然家では暴君になれるはずもありませんが・・・