世界初!リグロス!
こんにちは!
丹波市わく歯科医院のたにっちです!
寒い〜寒いですね〜❄️
先日の11月23日、私が所属する臨床歯周病学会の関西支部・大学合同研修会にて、教育研修会がありましたので、そちらに参加して参りました。
定期的に開催される勉強会では、毎回色々な情報が得られるので、参加する度に医学の進歩を感じると共に、私自身の勉強不足を感じるので、身が引き締まる思いです。
今回も会場はいつもに劣らず、イスの数が足りず余剰が用意されている程の盛況ぶりでした(^^)♡
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育講演は、大阪大学大学院の口腔科学を研究されておられる北村正博先生によるリグロスの講演でした。
“リグロス”とは、世界で初めてできた歯周組織再生薬品の商品名です。
口腔内に塗布する、お薬です。
<<<<< ○歯周病などで壊れてしまった歯周組織を再生する手術の方法(GBR法)や、歯周組織再生用材料(エムドゲインゲルー幼若ブタの歯胚から抽出・精製したたんぱく質)は、これまで歯科でも歯周組織再生療法に利用されてきましたが、昨年とうとう薬剤として日本で作られ、そして認可されたということです!
リグロスは、再生を誘導させるFGF-2という線維芽細胞を増殖させてくれる因子が含まれております。
このFGF-2とは細胞増殖因子、血管新生因子、神経栄養因子として幅広い機能があり、色んな細胞に対して増殖活性を示します。
歯周組織再生療法とは、歯根膜中にある未分化の間葉系細胞のポテンシャルを利用して歯周組織再生を起こす、というものですが、リグロスはFGF-2を利用して必要な歯周組織を再生させようとするお薬ということです。
すごくないですか?
世界初ですよ!
ただ、どんな薬でも、治療法でも、”絶対”というものはないのです。
このリグロスを用いて手術をしたからといって、必ず組織が理想的に再生するという保証はないですので、そこはお見知り置きを!
先生も、リグロスは塗れば必ず治るという万能薬ではない!と断言されておられます。
しかし、治療効果が期待できるのも事実です。
悩むようなことがおれば、選択肢のうちの1つに入れてみられてはいかがでしょう?
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つい、先日わく歯科でも、リグロスを用いた歯周組織再生療法が行われました。
予後に期待したいと思います(*^^*)
興味のある方は、スタッフまでお声かけ下さい〜