ドックスベストセメント
よくテレビなどで「夢のセメント」と紹介されている
ドックスベストセメント。
痛みも少なく、出来るだけ歯の神経を残せる治療が、
わく歯科でも可能になりました。
以前から3Mix療法を導入しておりましたが、どうしても抗菌力に永続性がないことや、薬そのものが硬化しないために、上の詰め物が取れやすく、熟達した技術を要する面がありました。わく歯科では、根管治療薬(歯の根っこの治療)としては使用していますが、普通の虫歯治療では3Mixは使用しておりません。
虫歯菌が感染している軟化象牙質が、神経の入っている歯髄まで近いと、
それを完全に除去するために麻酔が必要なだけでなく、偶発的に歯髄が露出してしまうこともあります。
そうなれば痛みが出て、神経を除去することになりかねません。
神経を取れば、歯は破折しやすくなりますので、なるべく残したいのが歯医者の本音。しかし現実深い虫歯は簡単ではありませんでした。
そこで今回のドックスベストセメント!
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%BB%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88
軟化象牙質を完全に取り除かず(だから麻酔もしなくてよい)、ドックスベストセメントの抗菌力で無菌化されて、石灰化するのです。それもそのセメントの効力は永続性?があり、一度の治療で終わってしまうのが何よりの長所です。
短所は ①輸入セメントなので、保険が効かない
:わく歯科ではドックスベストセメント 3000円
コンポジットレジン充填 10000円~20000円
レジン以外の被せや詰め物は要相談
②審美性を強く求める患者さんや、部位(前歯の治療)には向かない
この治療方法を教わった小峰一雄先生は、ドックスベストセメントを世に普及した第一人者です。しかしこのセメントもさることながら、歯と全身疾患に関しての見識はお医者さんも一目置くほどの存在です。これからも小峰塾で「健口から健康を創造できる歯医者」を目指して、研鑽を積みたいと思います。