300年の歴史を持つ愛宕まつりの出し物が、
各隣保で競い合う「造りもの」です。
今年は私たちの地区が担当になりました。

年々高齢化が進み、その歴史を引き継ぐのも各地区大変です。
まだ我が一組は、平均年齢が60そこそこ。
若手の一番手として
皆の期待?が集まります。
いつもなら23日の一週間前から造り出すところを
今年は早々とお盆明けには完成させました。

きっと今年は、鬼太郎の女房か龍馬伝、
スカイツリーあたりが多いだろうとの読みで、
我が下町(しもまち)は、裏をかいて
今年でリニューアルした余部鉄橋をアルミ材一式で作成したのです。

いつもながら造るときは、
最優秀賞のダイヤモンド賞がちらつきます。
特に今年は早くに取り掛かったので、
ディティールを十分に手直しし、
本気で賞取りレースに参戦するつもりでした。

ところが当日審査に仕事で遅れた私を待っていたのは、
メンバーの冴えない表情
どうだったんですか!?と聞く私に
「いや~、余部はうちだけやけど、順位はどうかな~?」
「やっぱり一人でも大工がおると違うな~」
「そやけどあそことあそこには勝ってるさかい、銅賞は確実やろ」
この時点でダイヤモンド賞は諦めムード
そしてふたを開けると、銅賞どころかビリから3番

今年もダイヤモンドの輝きには触れることなく、
300年の歴史に幕を下ろしました。
「まあ続けることが重要なんやから」
というセリフが常套句になりそうな
下町の造り物ですが、
地域のチームワークを高めたことは
間違いないでしょう!

審査委員の皆さんチームワーク賞下さいよ~