ETV特集「“医療崩壊”地帯を大地震が襲った」
「うちら何も悪いことしてないのに、こんなことになってね。
なんだ・・・って言いたくなるよね」
丹波の医療再生の物語を取材してくれた
米原ディレクターのETVはこんな言葉で始まった。
それでなくても医療崩壊というギリギリで切れかかっていた糸に、
幾重にも編んだ縄でさえ耐えきれぬほどの過大な力が掛かった。
壊れかかっているのではなく、
すでに壊れているものをひとつひとつ積み上げていく、
その労の最中にこの災害
被災する前からたったひとりで、
4000人の健康維持に奔走されてこられた黒田先生の一言が重い
神様はいったい何をお望みなのだろうか
人間の傲慢に対する贖罪?
それともより高い堤防(進化)?
私たちは試されていることを実感する。
中村哲先生はアフガニスタンで、
聴診器をスコップに置き換えて、井戸を掘った。
一人でも多くの命を救うために。
それも一つの医療の形
しかし今日も日本で働く医者は
目の前の一つの命を救うことに懸命になり、
我々歯医者は目の前の一本の歯を救うことに懸命になる。
それしかできないことに無力感を感じることがあっても、
目の前の一人に、意味もなくただただ懸命になるしかない。
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「人ひとりを助け、健康維持するのに
苦労しているのに、
津波で一瞬に全て持って行かれた」
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それでもなお、
残された目の前の一つの命と
向き合うことを余儀なくされる使命
医療者としての無念と尊い志 自分の目の前の壁は乗り越えられるものしか訪れないという 医療崩壊という高い壁に立ち向かった人々に、 さらに迫りくる容赦ない壁![img0410_03s[1]](https://www.wakushika.jp/staff-blog/wp-content/img0410_03s1-150x132.jpg)
